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かずちゃんの話 10


大阪から倒れこむように自分の家に帰った私は、
翌日、いつものように5時に起きてお弁当を作った。


大阪の実家でかずちゃんやらすみれさんをとりまく問題解決にあたるメンバーで
わたしは一番の若手になる。

わたしだってそんな若さ溢れる年齢ではないのだから、
もうわたしの元気など干からびてカラッカラだった。

それがうちに帰れば体育系の高3男子が一人いる。
外で吸収してきた太陽エネルギーと共にあふれでるパワーを
家の中で発散していると思う。

そのパワーが私をまた日常にもどしてくれたように思う。




その日は仕事をして、その後ケアマネージャーを見つけるというミッションを
果たすべく、お役所高齢福祉課へと出向いた。

また一からの説明。
ありきたりの介護保険に関する説明。
しかも何言ってるかわからない・・・専門用語使ってるんだもの。

もう一度切羽詰った状況を説明。
奥の職員の指示を仰いだ窓口さん。再びの説明。
結局、地域包括支援センターへと言われた。
今から行っても開いてますか?と聞いたら、わからないと。
なんで営業時間くらいわからないんだ・・・



翌日、地域包括支援センターへ行った。
ここが最初の相談窓口のようだった。
相談員?の方2人が熱心にメモをとり私の話を聴いてくれた。

やっと、頼りにしていい人にめぐり会えたようでホントに嬉しかった・・・


という喜びはその後簡単に落胆へと変わるわけだけれど。


とにかく大阪での状況がはっきりしたら連絡をということで
ひとまずケアマネージャーのミッションは果たせる状況になった、
・・・と思っていた。



この時のわたしは介護保険なんてもの全くわからないし、
すっかり忘れていたけれど、介護の導入は正真正銘のお役所の仕事。
そんなにトントン拍子にはなしが進むはずがない。


もっと他にも家のこととか準備しておくことがあるはずだとは思っていたけれど、
かずちゃんが倒れた原因もわからず、どこまで回復するかもわからず、
なにをどうしていいのか、やっぱり何もできなかった。


その週末、再び大阪に戻った。






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by kissinheaven6002 | 2013-07-02 08:22 | ははのこと