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入院 その5


今日も母は寝ている。



でも足の間に固定されていた、外転枕? なるものが外されていて
両足を重ねて横向きに寝ていた。
少し、ラクになったと思う。



一昨日行った時は、その外転枕が固定されていて、母が

膝が痛い・・・小さい方の膝が・・・


と言うので見たら、立膝にしていたら、右の内側くるぶしあたりに
点滴の針が入っていて、それがその枕に引っかかってしまってて
チューブに血が溜まってた。



今日は点滴もないし、尿道カテーテルも外れてた。
ベッドの横にポータブルトイレ。



ちょっとしたら母が目を開けたので、すかさず顔を見せた。
そしたら・・・


あ~、ジュンちゃん、いつ来たん?


と。



その後は、


喧嘩があってどうのこうの。
トイレに行ったらベルトがしてあって、はさみがあれば切って行けたけど
若い女の子が取りにいったけどそこで喧嘩が始まって・・・




これはちょっとわかる気がして、
ベッドの横に立つときの介助に使うであろうベルトが置いてあったので
きっとポータブルトイレを使う時に、
先輩看護師さんが、そのベルトを取ってきてって若い看護師さんに
指示したんではないか・・・という私の推理(←単に面白がって想像しているだけですが)



そうしていると看護師さんが検温にやってきて、


痛いところはないですか?    はい。
変わったことはないですか?    はい。

等々、質問にすべて はい と答えてる。


看護師さん、はいばっかりだね。
少し熱があるので、氷枕持ってきましょうか?

 はい!お願いします!!!  とわざとおっきな声で答える母。



小規模のスタッフにはワリとこんな感じだったので
特養にいる時よりリラックスできているみたいで・・・
それはそれでいいんだけれど、何だか複雑。




ここの看護師さんたち、いつもゆっくり患者さんたちと
話をしている。言葉使いはタメ口系なんだけれど
聞いていて、オイオイとは思わないのは、
ゆっくりはっきりだからかな。




その後も母は天井を見つめながら、じーっとしてて
時々、喧嘩の話だの、窓の外におさるがいるだの
ぽつぽつと話す。



私がふと帆布のトートバッグを持ち上げた時、



今年はね、そういう大きなカバン作ろかなって思ってる・・・




ああ、母だ。
そして母は私と話をしている。



すみれさんには絶対に言わない話。




その一言が凄い勢いでいろんな記憶を甦らせた。
私と母は、手芸はしない。むしろ洋裁。洋裁っていうほどでは全くないけれど。
母は夏のホームウェア、アッパッパって呼んでた、涼しい服をよく作った。
私も夏はワンピースとか、スカートとかチャッチャカ作った。



その始まりはお稽古バッグ。最初に母が作ってくれたお稽古バッグは
今も記憶にある。
その後自分で作るようになって、母が教えてくれた。
裏地は大き目にしとかないと、引きつるよ・・・って。





そんなことが一気に頭の中を駆け巡った。


更に母は言う。


そういうことして静かに暮らそうと思ってる。


と。充分静かに暮らしているよ。
きっと入院するほど大変なことをしてしまったと思ってるんだろうな。




でも、布買いに行ったりしないとあかんしな・・・
買い物も何にもしてないし。



もし、レビーじゃなかったら・・・
いや、せめて私のことをわかってくれていたら。



しっかり者の娘の側で、ただ漠然とした不安から解放され
ちょっと乱暴な母と息子のやり取りからパワーを吸収して
ささやかな暮らしを楽しんで欲しかった。







お金を持って買い物に行く。
たったそれだけのことができなくて、させてあげられなくて。





退院したらもう一頑張りしよう。
財布を持って、買い物に行こう。











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by kissinheaven6002 | 2015-06-27 20:32 | ひとりごと。 | Comments(2)

入院 その4


昨日病室を訪ねた時も母は深く眠っていた。



手術後どうなるか心配していたけれど、
点滴の腕のところを包帯で巻かれている他は
普通のパジャマを着て、拘束されていることはない。



不穏になることもないようで・・・というよりとのかく寝ている。
普段からそうだった上、病院なんだから仕方がない。



全く起きる気配もないので、肩をトントンして声をかけた。
何とかぼんやり眼をあけた母は、



あぁ、おねえちゃん・・・お金おいていってよ・・・
おしっこしたいから引っ張って・・・
(↑起こせと言っている)



だいたいいつもこんな感じ。
顔を見れば、お金とオシッコうんこのことばかり。



結局、それが一番大事なことで、
トイレにも自由に行けなくて困っているんだろう…


とは思うけれど。



看護士さんがいたので、トイレに行きたがっていると伝えたら、
2人がかりで ポータブルトイレでさせてくれた。




リハビリ、進んでいるんだな。
特養の相談員さんが、


指導していただければ、リハも施設ですますから。


と言ってくださったので・・・早く退院できるかなぁ。






病室に行っても、こちらの言うことは全く理解できない。
全く脳に届いていない感じ。
それでも自分の意思は伝えられているのでまだいいか・・・





母の様子は順調なようでいいのだけれど、
私があまりよくない。


病室で母を見ていると、



なんでこんなことになってしまったんだろう・・・



って思いが離れない。
こんな姿になってしまって・・・



少々ヤバい。
母の放つ負のオーラに引きずり込まれてる感じ。
気持ちが重く微妙に沈んでる。




とりあえず毎日行かなきゃいけない!っていうシバリを捨て
一日、間をあけてみたりする。




幸いなことに、古い病院だけれど
スタッフの方々が皆、テキパキとしかも気持ちよく動いて下さる。
それが本当に救われる。





6月も気がつけば終わってしまう。
そうだ、このブログも3年目に突入している。



3歳も年を取るんだから、気力も体力もそれなりに衰えるわな・・・









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by kissinheaven6002 | 2015-06-24 10:00 | ひとりごと。 | Comments(2)

手術の日。


手術、無事に終わりました。



朝から何をする気にもなれなくて
ただ時間が来るのを待っていただけでした。


何だかドキドキしてしまって。



手術そのものを心配しているわけではなく
母の身体が心配なわけでもなく、
考えてみると、母が暴れたり叫んだり大不穏にならないか?
そんなことばかりが心配なんですね。
そうなると自分が困るしコワいし。
勝手なもんです。



手術前に病室を覗いたら、母はやっぱり爆睡中で
その後手術着に着替えたり用意をしてもらって。
でも覚醒した母には顔みせずにおきました。
私の顔みて、不穏スイッチ入っても困るので。



手術自体は2時間くらいだったかな。
終わって医師からの説明・・・レントゲン写真に謎の物体が映っておりました。



その後ちらりと見た母は、手がもの凄く震えていた。
手術中、寒かったらしい。
またしばらく外で待ち、ようやく母の顔を見た。



今までに見たことのない顔になっていた。


そりゃあ、手術してきたんだから。

薄目を開けて、わたしのことが確認できたらしい。
何やら話そうとしている。



看護師さんも、しっかりされていますね、と。
少しの間、話を聞いたり、手や身体をさすったりして
また深く眠り始めたようなのでここで退散することにした。




帰りには 激しく降ったりやんだりの雨が
ちょっとマシになっていて助かった。





明日の状態はどうなのかはわからない。
でも、今日は乗り切ったかな・・・









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by kissinheaven6002 | 2015-06-19 19:58 | ひとりごと。 | Comments(3)

入院・・・手術前日


座右の銘、DON'T WORRY, BE HAPPY


趣味、断捨離。



とにかく、モノも思い出も引きずらない!



大人の恋を実らせ、新生活をスタートさせようとしているものの、
荷物の処分に困っている友達に、


私は結婚式の写真もぜーーーーんぶ捨てちゃったよ!


と言ったら、師匠!  と呼ばれた。




でも、ホントは人一倍、いろんなことを引きずるのかもしれない。
だからこそ、いろんなことを断ち切りたい。
でも、断ち切れないものがある・・・



そして決して明るい性格でもないし。





それでも自分でいろんなこと、消化していかなきゃ、生きていけない。




なので私は自分の過去記事を読み返したことはない・・・のに、
2年前の初日から少し読み返してしまった。





今日は、天候のせいにして、病院には行かなかった。
明日は手術。長い一日になるだろうし。





昨日病室を訪ねたら、母はやっぱり爆睡中。
そして前日とは打って変わって、病室の皆さんがお昼寝中。



ひとつ向こうの小さいおばあさんもお昼寝中。
拘束度は上がってなかった。看護師さん…エライな。



ほどなく母が目覚めた。
何だか話してるけど、イミフなので
持って行ったジュースを勧めて飲んでもらった。


その後も 手を伸ばしたい って言うから
ちょっとバンザイとかするよう引っ張ってみたけれど
何だか違うらしい・・・・・・・・わかった・・・



要するに、手を引っ張って起こせってことか。



気持ちはイタイくらいわかるけれど、それはムリ。
と言っても通じないし、そんなこと言ってたら
あの小さいおばあさんもモゾモゾ動きだした。



母や、その小さいおばあさんはきっと
認知症のない他の方に迷惑もかけているだろう。
母も看護師さんにはムチャ言ってないようだし、
何より、私も面倒だし、早々に撤収することにした。




滞在時間10分にも満たないけれど
その間にも、看護師さんがやってきてくれた。
小さくて古い病院だけど、働く人たちに活気があるのが嬉しい。






明日、手術。
うちは誰も盲腸さえ切ったことがない。




85年間、病気もせずにきたのに
外科の手術を受けなくちゃならなくなった・・・



やっぱり、ごめんね、だな・・・







手術そのものより、その後に起こるかもしれないことが怖い。


だけど・・・


一つ、とっても嬉しいことが。



覚えていて頂けてる方もいるかも。


昨年、うちに咲いたパックンフラワー こと サボテンの花。
今年も咲きそうで・・・







f0291972_2023677.jpg






↑ これ朝の状態で、
風が強いので張り替えたばかりの和室に入れておいたのを
今見たら・・・・








f0291972_20263032.jpg









瑞々しい生命の輝き。



11年ほど前、かなり手こずっていた次男からの贈り物。
今頃になってこんな形で私を癒してくれてる。
未来ってわかんない。



まだかなり手こずってますけど。




綺麗だけど明日には枯れてしまう・・・
それでも生命を感じられて嬉しい。




咲いたから枯れる。




生命って素晴らしい。










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by kissinheaven6002 | 2015-06-18 20:53 | ひとりごと。 | Comments(3)

入院 その3


昨日行ったときには、病室けっこう騒がしいのに母は爆睡中。


それまでいた内科の病室から、整形のベッドが空いたので移動していた。
そして寝巻みたいなのから 介護服(←つなぎの)に変わっていた。


母は起きる様子もないのでどうしようかなと思っていたら
看護師さんがやってきて、拘束の同意書 の説明とサインをした。
つなぎの介護服がすでに拘束の一部だそうで。
それから術後のこともあるし。


母は今、オシッコの管…
(尿道カテーテル?すみません、業界用語全くわかんなくて。
これも父母が健康に産んでくれたお陰なんですよね、
病院にお世話になる機会が極端に少ないから)

が入っていて、だけど尿意があるらしく
パジャマのズボンもはいていない、寝巻だけで
オムツとか外そうともがいたようでした。




看護師さんと話している間に母が目覚めた。私の顔を見て、


おじいさんはまだ寝てるの?


おじいさんとは父のこと。
母が父のことを口にするのはこの2年の間に1,2度あったかどうか。


それから、何か冷たいモノが飲みたいと言うので1階の自販機で
紙パックのフルーツジュースを買って、ストローで飲ませた。


この時、ちょっとタオルをと探したけれど見つからない。
入院の時、アメニティセットのレンタルの契約をした。
2タイプあって、パジャマ類とタオルと洗面関係のセットと
更にそれに紙おむつがついたセット。前者は500円/1日で
後者は1400円。高いでしょ?
オムツは届ければいいから前者にしとこうと思ってたけど、
ほぼ強制的に後者になりました…
ただオムツの使用枚数とかこちらでチェックしますから、ということで。


というわけで入院に際して何にも病院に届けていない。
タオルもレンタルなんだけれど、口拭きたいからタオルって
なかなか頼みにくい。で、近くにあったおしり拭きで代用。
結局家からタオル持っていくんだわ、わたしは。



冷たいモノを飲んだ母は覚醒して
また聴こえ難いかすれ声で話始める。



今日は、ここがどこかわからないと言うこと。
そして一度立ってみるから起こして欲しい、とか。


本当に言ってることが2年前の時と全く同じ。
一番の違いはわたし。これしきどうってことなくなってる。


母が 布団を持ってこないと、と言うので
布団はもう持ってきたよと、かけているタオルケットを見せる。


タオルケットだけ施設から届けてもらっている。
病院の毛布とても重くて、布団が重いって言葉に何度となく
苦労してきてるので そこは先手を打ってある。


で、ほら持ってきてるでしょ? と言うと
ビックリした顔して、

いつ?どうやって家に入ったん?私のものはどうなったの?


と。この状況は2年前のとき、元気な母を引き取る準備をしていた時のこと。
引っ越しの準備をしなくちゃという思いの真っ最中に倒れてしまって
入院中にも気にしていた。でも実家の整理は私たちで済ませてしまってて
すでに哀しいくらいに実家は空っぽになってることを
母には話せなかった。




その時のまんま、時間が戻ってしまった。
段々、母は悲しそうになっていき、雲行きが怪しい。
時計を見たら4時半になろうとしてた。


そしたらふと思い出した。2時半、3時半。
入院中の母はその時間になると段々不穏状態になった。
ベッドの横に座って時計をみながら恐怖を感じてた・・・


まさか、4時半になったらせん妄始まるのか?
母の顔みてるとますますそう思った。こわい。



が!ここでまた一つ閃いた。
私が病室に行って母と話をして、
関係ないタオルケットの話さえ、哀しい引っ越しの話になってしまい
妄想はドンドン哀しい方へと暴走していった。



もしかして、妄想暴走のきっかけは私じゃない?
これ以上話相手になってもよくないんちゃう?




という訳で、突然、


夕飯の買い物行ってくるわぁ~。


とその場を離れる魔法の言葉を使って強引に退散した。
今日あたり、そろそろせん妄が現れるかも・・・やっぱり怖い。







病室は6人部屋。
母は窓際で、その横にいると私から隣、その隣の患者さんがよく見える。
隣の方は、認知症ではない。その隣のおばあさん。
白髪でとても小柄。多分130センチくらいじゃないか。認知症。

最初病室に私が入った時、どうも点滴を外してしまったらしく
看護師さんが、説明しながら入れなおしているようだった。


その後わたしは母と話ながら、だけどそのおばあさんがよく見えてしまう。
とにかくベッドの中でよく動く。小さいせいもあるし、運動能力?とにかく元気そうで。
しばらく動きまわっていたら、とうとうベッドの柵の間から抜けだそうと試みる。
そして柵の間隔は大きいし、おばあさんは小さいしで今にも抜け出しそうになってる。
だけど微妙なところで出られないらしい。


母と話ながらも気になって仕方がない。
で、次は再び点滴の針を抜きにかかる。
おばあさんも介護服を着ていて、チューブは首もとから入っていってて
どこに針があるか見えないけれど、気がついたら介護服の首元も開いてて
何か強引に針をむしりとろうとしている。


痛くないんかぁーーーー!

見てるこちらの方が、ムズ痛くなってきて
実はこれも退散したかった理由の一つだったりする。



隣のベッドの方、大変だろうと思う。
今日はもしかしたら拘束度がアップしているかもしれない。











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by kissinheaven6002 | 2015-06-17 11:36 | ひとりごと。 | Comments(2)

入院…タラレバ編


今回の転倒のことで、激しく後悔したり
あの時こうしていれば!みたいな思いは強くないけれど、
少し タラレバ 思うことを。




入居の時に一番の気がかりだったのはやっぱり転倒のこと。
家にいるとき、ほとんどそばにいるにもかかわらず、
何度も転倒していたから、
一体どうやって母のことを見守るんだろうと思ってた。



センサーマットの購入もヤンワリ迫られていたけれど、
どうもそれにも応じることはできなかった。



もし自宅にセンサーマットを使っていたら
間違いなく私はイライラ爆発してたと思う。
それくらい落ち着きなくウロウロする時があった。


なので施設でそんなモン使ったら、
スタッフイライラして
段々母へのあたりもキツクなって行くだろうって
心配もあった。



あの時センサーマット使ってればよかった・・・か?


いやきっと、母は殆ど施設で動かなかったから
今頃マットは撤去されていたか、
既に オオカミ少年状態で、
スタッフが来る前に転倒してたかも、だ。



あとは最近少し考えていたのは、車椅子。
もうデイルームへの移動とか全部車椅子に変えた方がいいんじゃないか、と。


寝たきりにならないように自力で歩くようにしてるから
転倒して骨折から寝たきり・・・?
転倒して寝たきりにならないように、ベッドで寝たきり?



どっちにしても母はほとんどベッドにいるわけだから
もう車椅子の方がいいかもな、と考えていた矢先。
先日の担当者会議で相談してみればよかった。



そもそも、いつかはこうなると思っていて
半ば諦めてたようなところがあったけど、
遅かれ早かれ歩けなくなるのだったら
骨折なんていう過程をふまず、
とっとと車椅子にしておけばよかったと思う。



まだ手術もしていないのだけれど、
退院は、手術の傷の治り具合とリハビリの進行状態らしい。
リハビリの進行状況も、施設がどの程度の回復で
受け入れてくれるかによるらしい。


それなら介助してもらって立てるくらいでいいんじゃないか。


母は85歳でかなりヨボヨボ。
再び自力歩行までは望まない。
ガンバってリハビリ(いや、そもそもリハビリを頑張る!ってこと自体が…)しても
その先にあるのが再びの転倒だったりしたら意味がない。
(↑うちの母の場合です)
もう何にも頑張んなくていい。



というわけで早く退院できればいいな。




自分で書いていて結論がでました。


車椅子にしてタラ よかった・・・


です。




転倒して骨折してしまった母には、
今となっては何の役にもたたない、タラレバ ですが、
もし同じような状況の方(必ずいると思うのです)に
読んでいただけたら、と思って書きました。










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by kissinheaven6002 | 2015-06-16 10:55 | ひとりごと。 | Comments(7)

入院 その2


母が入院した土曜日の夕方、再び病院に行ってみた。



母は目を開け、口も半開きのまま天井をぼんやり見ていた。
動きも反応も全くない。


2年前の入院で初めて母を見た時の衝撃ほどではなかったけれど
半ば死んでるみたいだった。


氷枕が置いてある。そこへ看護師さんがやってきて聞くと、
骨折したあと施設でも38度ほど発熱していたらしく、
それが午後から39度まで上がってるとか。



話しかけても全く反応もないので、少しいただけで引き上げた。




日曜日は昼時に行ってみたら、ちょうどご飯を食べ終わって
お箸を置いたところだった。


前日は入院してすぐお昼だったので、私が入院の説明を聞いている間に
食事が始まっていたけれど、とても食べられる状態ではなく
せわしなく手でいろんなものを触っては、口に入れようとしたりして、
介助されて食べていた。トレイまで持ち上げて口に入れようとしていた。
介助の人がザックザック口に入れていくのを、ドンドン飲みこんでいて、
それはもうおよそ食事という感じではなかった。


様子が普通ではないので、私がストップをかけた。




でも昨日のお昼は一人で食べていたようで、
だいぶ落ち着いたようだった。




この病院、ちょっとおかしいのよ・・・と母が言う。



病院とわかってる?ところが凄い。
声がもの凄く枯れていて、聴こえにくかったけれど
聴こえてもあんまり意味のわからないことを少し話たら
眠ってしまった。



少しいたけれど、やっぱり帰ることにした。
前の入院の時、3泊くらいしたことがあったな…
ゴールデンウィークで人手が少ないから泊ってくださいと言われたのが始まりだった。
せん妄がとても激しかった時。
そしたら帰るタイミングがわからなくなって…




そして今日は午後から医師による説明。
・・・の前に市役所に行って負担限度額軽減?なんとかっていう申請をしてきた。
誰に聞いたわけでもなく、自分で調べて申請!いやぁ成長したよな、あたし!と
実はかなり自己満足。しかもその場で認定証が発行された。





さて医師からの説明。左大腿骨頸部骨折 で、
人工骨頭置換術 という手術だそうです。
腰椎麻酔・・・下半身だけの麻酔。
大丈夫なんだろうか・・・大人しくしてるのかなぁ・・・
手術は金曜日になりました。まだ3日もある。




その後母のところへ行くと、便意があるらしい。
トイレに連れて行ってとか、せめて新聞紙でも探してきて、とか。
わかってくれるはずもないけれど、何度も状況を説明して、
そうこうしてると、だんだん他の話を始めて便意は忘れ始めた。


アンタは料理にはなれたの?ここまで遠かったでしょ?
誰がお金だすの?本当のところお金はあるの?


話相手は明らかにすみれさんのよう。
擦れた声でいろいろ話す。

おんぶしてここから連れて帰って・・・
もう、死の!


わたしに何か聞いているのだけれど何言ってるのか全くわからなくて、


何?お漬物?


と私の方がとんちんかんな返事をしたら、



面白いわぁ~


と笑っていた。笑い顔見たのはどれくらいブリだろう。
笑ってくれて嬉しいというより、異常に高いテンションが気になる。
上がれば下がるのが世の常なので、この先が怖い。




わたしを抱きしめ、守ってくれた 人はもういない




サザンの東京victory って曲の一節なんですが
この部分を聴くと本当に泣けてくる。











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by kissinheaven6002 | 2015-06-15 19:20 | ひとりごと。 | Comments(1)

・・・入院


気が重かった担当者会議が終わって
何となく気持ちが晴れなくて、
ブログ書かなきゃなぁ~と思っていたら、
午前中、施設から電話で、
早朝部屋で転倒して、骨折の疑いがあると。



レントゲンの結果、左足の付け根のところが折れていました。
手術してボルトを入れて、という、
今まで何度も他の方のブログで読んできた事態、
そのまま発生した感じです。




朝の4時過ぎ、母が

たすけてぇ~

とスタッフを呼んだらしく、その時には部屋で
ポータブルトイレもろとも転倒していたそうです。


ポータブルトイレ、結構な重さがあると思うんだけれど
倒れた物音はなかったんだろうか。





先日の担当者会議。と言っても介護主任兼相談員の方と
ユニットリーダーと私。



ユニットリーダーが困っているのは、
母が何を誘っても拒否して、ベッドから出てこないことでした。
全く、想定内のことだった。
それを介護主任の方が指導して、ちょっとしたきっかけを考えたり。



もう一つの原因が、入所してすぐにデイルームで転倒したのを
他の入居者も見ていたので、その後母が立ち上がる度に
みんなが注意するようになったということ。
その注意する側も高齢者なわけで、
かなりキツイ口調もあるらしく、それで母はますます
デイルームにいるのがイヤになっている様子。



勝手に立つんじぇねぇっ! みたいな、
そういうおじいさんたち、車椅子みたいな。




どのように接したらいいのか、私に聞かれても困るわけで、
結局、前の小規模にもう少し詳しく様子聞いてくれることになりました。




何となくすっきりしないし気になるし、
昨日も様子を見に、12時過ぎごろに行ってみました。


しかしやっぱり母はベッドで寝ていました。
ご飯はもう食べたとか。



その食事のことを何とか聞き出してみたところ、

ご飯はサッサと食べて、すぐにベッドに戻ってきた。
みんなが立つなとか言うからもっと急いでベッドに戻った‥‥


という感じです。
母は不機嫌で苛ついているとか
そういうことはないのだけれど、
ストレス溜まってるな…という印象を受けました。
きっと不愉快に思っているんだと思います。


その後も、ここはイヤだとか、アンタのところで仕事したいとか、
そんなことを言い、



もう死んでもいいわ・・・


と。
だよね。
そう思っても仕方がない。



そういう状態だったので、
そういう時には不安で、落ち着きがなくなったりすると
考えていた矢先の転倒でした。



レントゲンを撮る間も、中から何度も

じっとして!動かないで!!

と注意の声が聞こえてきて、母の認知度の低下を
思い知らされました。



入院の手続きをして、ベッドに移ったころには
ほとんど言葉もなく、顔もこわばり、
せわしなく手を動かして、毛布の端なんかをいじり倒していました。



今の心配はやっぱり入院生活。院内せん妄、また始まるんだろうか…



それでもこの先の見通しというのがある程度わかるし、
ひどい不安はない。2年前の入院に比べたら・・・









コメント沢山頂いているのに
お返事書かなくてすみません。
いつも気にかけてもらっていること、
とても励みになっています。


気持ちを整理して入院生活に挑みます!






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by kissinheaven6002 | 2015-06-13 15:22 | ひとりごと。 | Comments(4)

3度目の誕生日


母の誕生日。


特養に行く途中のスーパーで、小さなモンブランケーキと
たくわんとふりかけ、ペットボトルのお茶を買って行きました。


家にいる時から好んで食べていたたくわん。
時々届けています。
これも私が食べるところを見ているのなら、
たまに違うのにしても、好きそうだとか、これはダメだなとか
わかるけれど、今はそれもわからないので、同じのばかり。



部屋のドアを開けると、母は珍しく寝返りしている最中だった。
四つ這いの体勢から、よろよろと向きを変えて横になる。
途中で声をかけたけれど、反応はなくそのまま目を閉じてしまった。



少しの間、ベッド周りを整理したりしてから
もう一度声をかける。
でもあまり反応はない。
こういうのは初めてかな。いつもは、あらいつ来たの?とか
そういうことをいうけれど。




今日はお誕生日だからケーキ買ってきたよ。


・・・渡しておこうか・・・



と話は通じていない。




今日は6月6日、お誕生日よ、なんてことを繰り返して、
誰の誕生日かわかる? と聞くと・・・

●本 和●  と。


なんで自分のフルネーム言うのかわかんないけど、
誕生日は覚えているらしかった。



・・・あれ? それ、旧姓でした。
母の中ではもうすっかり時間は遡ってしまっているのか。



何歳の誕生日?  と聞いてみたけど無言。

いくつになったか、わかる?・・・無言。



わからない、とは答えない。
それは、わからないってことがとても哀しい現実だということが
わかっているからじゃないかと思う。



わかる? って言葉。言葉の暴力かもしれない。




それから二人でケーキを食べた。
甘いものが好きなのに、今日は半分くらい残してしまってた。



そしてまた横になって眠ってしまった。
私は後片付けをして、少し座っていたけれど
目を開ける様子もないのでそのまま帰ってきた。





ポータブルトイレには申し訳程度の水が張られていたけれど
トイレの汚れは相変わらず。
掃除して帰ろうと思ったけれど、
今日の母を見たら気力も萎えて、そのままで帰ってきてしまった。



私が望むものは何だろう、と帰り道考えた。
すぐに思いつくのは、昼間は小規模の時のように
いろんなアクティビティー?で楽しませてもらって
あとは生活面での介護をしてもらう、ことかな。


そしたら母も楽しいだろうし、私もラクだし。


いや、違う。それは楽しそうにしている母を見て
自分が安心できるだけのことなんだ。


母が望むことなら、家にいたいに決まってる。
それができなくて、特養に入居させてしまって
母が楽しいかどうかより、楽しいであろう母を見て
自分に言い訳したいだけなんだろうな。




知らない所でたった一人で寂しい思いをしながら生きる母。
それを見て苦しむ私。
みんなが苦しむだけなのに、生きる意味があるのか。
もういっそ早く・・・なんてことを考える。



でも、誰かの命。ましてや親の命。
それをもうそろそろ、なんて命の長さを決めるなんて
何様で、わたしは。



所詮人生なんて楽しいことばかりじゃないのはわかりきってる。
母の為に、私ができることもそうそうあるもんじゃない。
ましてや楽しませるとか喜ばせるとか。



じゃあ何ができるかと言うと、
もがいて苦しむことなんじゃないかな。
母のとても緩やかな看取りはすでに始まっていて
だから私も淋しかったり苦しかったりから逃げられない。
そしてそれが今、母と私が生きている証なんだと思う。





そんなことを考えながら帰ってきたわけですが、
文章にするとうまく表現できているのか微妙です。






ザックリ言うと、


あんまり深く考えてもしゃーないよなぁ~




っていう私的にはポジティブ風(?)な結論でした。





ちょっと特養のことで、イライラしたものが溜まってたけれど
何だか穴があいて、少し緩んだみたいで
これで来週の担当者会議でブチ切れなくて済みそうです。











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by kissinheaven6002 | 2015-06-06 22:05 | ひとりごと。 | Comments(8)

大ごとか?!


小規模のケアマネからやっぱり電話がありました。



この新しい特養へは母の他にもう一人、
老老介護されていた男性も入居されていて、
奥様の方は目が悪いようなので、ケアマネが
様子を見に来ているようで、その時母のことも
覗いてくれているようでした。



特養の施設長が電話してきた前日、地域の会議があったようです。
そこでケアマネと、特養の・・・理事長! が話たようでした。



今の特養の姉妹店(?)が近所にあって、そこはケアマネ一押しのところでした。


ケアマネいわく、だから安心して勧められたのに、と。
ケアマネがたまに訪ねてくれた時も母はやっぱりベッドに寝ているようで、
それはきっとそうだろうと思えるし。


ケアマネも、このままでは母は寝たきりになってしまう、と思っていたようでした。
そうですよね、自分たちの施設で、スタッフたちがようやく母を元気にしてくれたのに
今ではすっかりベッドにこもりきり。



そんな風に心配しているところに、スタッフがうちに来てくれて
わたしが彼にグチった内容が、心配と合致して・・・




たまたま合った理事長に直訴となったようでした。



その後、施設長自ら母の現状をチェックしてくれたようで、
時折入浴拒否があるということまでケアマネは知っていました。



ケアマネは、入浴拒否なんて小規模では考えられなかった!って
言ってしまいたが、それはそれで・・・・? なんですが。




小規模には行きたくなくて、


お願いだから今日は堪忍してぇ~


と懇願されることもしばしば。それでも無理に送り出して
帰ってきたら連絡ノートには、


とても元気にお過ごしでした。


何て書かれてたし。



特養で見る母の姿は、家で私と過ごしている時の様子のようだから
わたしとしては、それほど驚くような状態ではない。

だけど、特養にいたらデイに行くわけではないのだから、
毎日とは言わないけれど、週に何日かはデイの役割も果たして欲しいし。




明日は母の85歳の誕生日。
日本人女性の寿命は今、86.●●歳かな。
母でさえまだ寿命に達していない。


小さなケーキでも買って持って行こうかと思ってるけど。
何だか逆に哀しくて。できればスルーしてしまいたい。



特養は何かしてくれるんだろうか?











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by kissinheaven6002 | 2015-06-05 21:16 | ひとりごと。 | Comments(0)