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入院


昨日の朝、特養から連絡があり、前夜から熱があると。
今は解熱剤で様子を見ているけれど、何かあれば病院に付き添って下さいと。



お昼過ぎ、母のコートやらひざ掛けやら持って様子を見に行った。


そうそうひざ掛け。前回の通院の時使ったあと無くなってしまった。
ちゃんと名前も書いてあって、施設の車かどこかにあるんだろうに、
見つからなかった。引き出しの中に違う名前のついた靴下とかよく入ってるし、
片方ない靴下やら、パジャマのズボンやら…ちょっと気になってる。




で、ベッドの母はやっぱり寝ていて、熱は下がってる様子。
しばらく様子を見ていて、一度声をかけて起こしてみた。
まぁまぁ反応はいつも通りで、あぁいつ来たん? みたいなことを言う。



お昼もご飯はよく食べたらしいし、まぁいいかなぁという感じで
帰ることにした。

帰るね、って言うと、
フン・・・と反応したので部屋を出た。出る時もう一度母を見ると
天井を見たまま目をあけてじっとしている。

玄関まで行ってちょっと水分ももらってないみたいだったので
自販機で飲物を買ってもう一度部屋に戻った。


母はやっぱり天井を見たままだったので、少し頭をあげて飲ませたら
なんだか手が妙に動き回る。世話しなく。そしてやや激しく。
そして話しかけても反応しない。



そのあたりから、普通じゃないなと思い、スタッフを呼んだ。
もうこっちの声は聞こえてないみたい。
スタッフが熱を測ったら40度近く、看護師を呼んで。
時間的にも解熱剤が切れてくる頃だったらしい。


そして病院に連れていくことになった。
車椅子に乗せたら、頭が後ろにすっかり倒れてしまって
言葉悪いですが、見るも無残な姿でした。
首モゲラ・・・前にそんな風に書いてあったなぁ。


それで車で送ってくれるわけですが、頭がそんな状態で
余計苦しそうで、途中で私が後部の車椅子の隣にしゃがんで
頭を支えて行った。


病院の前に着き、車を降りたら・・・

じゃあ、よろしくお願いします。帰りも迎えにきます!

と言ってスタッフは帰っていく。仕方ないとはいえ、
家族とはいえ状況あんまりわからないんだけど。


タイミングが悪く、丁度同じ時に救急車が到着し
患者さんはやっぱり高齢者で、重なったものだから
随分待つことになった。


その後点滴を受けながら、血液検査だとかCTだとか。
だんだん母も反応するようになってきて、
頭もなんとか支えられるようになった。


熱の原因はわからず、どうも前の血尿もあったので
そのあたりに関係するのではないかということ。


そして母は入院。
車椅子は持って帰って下さいと、車椅子と共に放り出されてしまった私は
帰る足がない。幸い、晩酌始める前のオットと連絡がとれて
なんとか帰宅した。




そして今日。
母はやっぱり拘束されていた。
腰と、手は肘のところで両手ともベッドの柵につながれていた。
いつもの母とは違い、とにかく落ち着きがない感じ。
ただ帰るとか、そういうことは言わず、どこか別の世界にいるよう。


私を見て、いや見てないな、天井をみたまま
何かずっと話てて、突然、

お湯わいてるわ!とりに行かないと!ちょっと行ってくるわ!

さっき来る時に火は止めたから大丈夫、と私。
↑この返しは上手かったな、と自画自賛。


母も、あ、消してくれたんか、と安心した様子。



それからしばらくして、右手を繋がれたまま
グルグルと回し続けてた。そして、
もういいかな?できたかな?火、止めよか?


あ、そうだ、

クリソース、作らないと。 とも言ってたな。
クリソース・・・クリスマスかな?

クリソース、作り方わからんわ、あんたわかるやろ?作ってくれるか?


こういうことを今まで言ったことなかったから
やっぱりいつもと違う。




施設のベッドの上で、無表情のまま震えだした時はやっぱり怖かったし、
いつもとは違ってしゃべり続ける母も少し怖い。
けど最初の入院。あの時の経験を超えることはない。





早く穏やかな日常に戻れるといいなぁ。














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by kissinheaven6002 | 2015-12-07 23:08 | ひとりごと。